はじめに
はじめまして、江戸タイムズ編集長の市村屋と申します。
このたび、江戸時代(と前後数年)の出来事を、あたかも今日の出来事のように読むことのできる疑似ニュースサイト『江戸タイムズ』を創刊いたしました。また、同じ年同じ月に他にどんなことが起きていたのか、縦串横串に読むことができるよう工夫もしております。
令和の世を生きる我々からすると、ひょっとすると、時には非科学的で信用のおけない記事もありましょうが、底は虚実がないまぜとなった時代の雰囲気を楽しんでいただければと思います。
「何をもって記念日とするか」問題
江戸の世と現在では、使用する暦が異なります。かつて日本では、明治五年末までいわゆる旧暦、月の満ち欠けを基準とした太陰暦を使用していました。夜空に浮かぶ月を見上げれば大体の日付が分かるという意味では便利でしたが、ひと月の長さが一定にならず(30日まである月を大の月、29日まである月を小の月と呼び、これは毎年変わりました)、一年間は約354日となり、数年に一度同じ月を繰り返す”閏月”を入れる必要がありました。明治六年以降は、現在われわれが使用しているいわゆる西暦(太陽暦であるグレゴリオ暦)を新暦として採用していますが、これは旧暦との間で常にズレが生じます。
で、「何をもって記念日とするか」問題が生じるわけです。西暦同士を突合する考え方もありますが、ここでは「新暦である今日の日付と、江戸の人たちが使っていた旧暦の日付が一致する日」を記念日とします。暦法のねじれはありますが、新年や節句など、当時の人が認識していた季節感を共有できたらいいなと思っています。
今後の予定
今後の予定として、以下のようにすすめようと考えています。
- 現在は『武江年表』(ちくま文芸文庫)の記事化をメインに、事件発生日順に「本日の記事」が枯れないよう進めているところです。
- 「江戸時代265年ニュ-ス事典」(柏書房)
- 「江戸編年事典」(青蛙房)
- 「武家編年事典」(青蛙房)
上記3冊は、今後取り上げたい年代が生じた際に、武江年表とあわせて記事化していく予定です。 - 日記・旅日記の類の連載化
江戸時代はとにかく筆まめな時代でした。今簡単に手にすることができるものだけでも、文化文政年間に九州から日本中を旅した修験者の野田泉光院や、文禄年間に松尾芭蕉とともに旅をした河合曾良、尾張藩のしがない中流武士が日々の暮らしを書き残した鸚鵡籠中記などなど。完全に私的なものもあれば、特に旅日記などは次に旅をする人のためにガイドブックを兼ねていた側面もあり、読んでいるこちらも一緒に旅をしているようで楽しかったりします。こういったものを、連載という形で縦の線で読みつつ、同じころの出来事を横串で見るのも一興かと思います。
どこかの蔵で眠る、ご先祖様の未翻刻未刊行な日記などにも大きな価値があると思うんですよね。 - 人物のDB化・記事の紐づけによる簡易年表化
こちらは技術的・時間的な制約もありますが、是非やりたいことのひとつです。
データの正誤、登録したいデータなど、ご意見や情報などありましたら、是非コメント等でお知らせください。
どうぞよろしくお願いいたします。
