【政治・社会 / 政治その他】 明治元年十一月四日 (西暦 1868-12-17)
干支: 年[戊辰] 月[甲子] 日[丁丑]
月相: / 節気:

天皇陛下東行のお祝いに東京府中が歓喜、御酒を賜り祝賀行事で大賑わい

十一月四日、東京市中の総代・地主・家主らが名主付き添いのもと東京府へ呼び出され、天皇陛下(明治天皇)の御東行(東京ご到着)のお祝いとして御酒やスルメ・土器(かわらけ)などが下賜されました。これを受けた市中の人々は歓喜し、手ぬぐいを頭に巻いたり色鮮やかな幟旗を仕立てたりして祝いの車を引き回しました。翌日以降も「御酒開き」と称して商売を休み、車楽や踊りを催して昼夜を問わず宴会や舞踏に興じ、神事さながらの賑わいが数日間にわたって続きました。
【 史料原文・書き下し文 】
○同月四日、快晴。今朝六時より、東京市中一統の者(惣代・地主・家主へ名主付添出る)、東京府へ被召出、御東行御祝儀に付、御酒を賜る。一町へ鯣一連・土器一片、木台を添られ、名主一人へ瓶子二ツ宛(御酒入)なり。これに依て、物持人夫・宰領のもの、各黄紅等の手巾をもて頭を抹し、或はあらたに幟旗を製し、竿の上へ色々の造り物を付て、これを先に立、帰路には車夫を傭ひて酒樽を車に積、太鼓・鉦にてはやしものして各其町内へ曳しむ。途中よりは男女打雑り、大路に陸続して順ひ行く。又その翌日よりは頂戴の御酒びらきとて家業をば大方休み、車楽・伎踊等を催し、日夜をいはず戸々に宴飲、舞踏して、東方の白きに驚るも多かりし。其さま、神事の如く、中には獅子頭を渡しけるもありて、三、四日の間、賑はへり。(武江年表)
出典・参考文献: 武江年表