【人物 / おくやみ】 明暦元年十一月十二日 (西暦 1655-12-09)
干支: 年[乙未] 月[戊子] 日[壬午]
月相: / 節気:

板坂卜斎が死去。浅草文庫の創設で知られる医師

十一月十二日、医師の板坂卜斎(名は如春)が亡くなりました。墓所は浅草寺中医王院(現在の東京都台東区浅草)に置かれ、林信篤(林鳳岡)の撰文による碑が修善院に建てられました。卜斎は浅草砂利場周辺(台東区花川戸周辺)に文庫を建て、和漢の書籍を集めて一般に閲覧させました。これが「浅草文庫」と呼ばれています。(※同時代、浅草諏訪町(台東区駒形周辺)の北裏にあった堀田加州侯の下屋敷内にも大きな土蔵が建てられ、数万巻の書籍が納められて同様に浅草文庫と称されました。)
【 史料原文・書き下し文 】
○十一月十二日、医師板坂卜斎卒す(名如春。浅草寺中医王院に葬す。林信篤撰れし碑は、修善院にあり。卜斎は浅草砂利場の辺に文庫を建、和漢の書籍を収め、諸人に繙しむ。これを浅草文庫といふ)。同じ頃、浅草諏訪町の北裏に、堀田加州侯の御下やしきあり、此内に大なる土蔵を造りて、内に和漢の書、数万巻を貯へらる。世に浅草文庫と称しけるといへり。
出典・参考文献: 武江年表