【行事 / 行事その他】 文政四年正月十七日 (西暦 1821-02-19)
干支: 年[辛巳] 月[庚寅] 日[己巳]
月相: / 節気: 雨水

鎌倉八幡宮が全焼。大銀杏の空洞に住む大蛇が焼死する

正月十七日の夜、相模国鎌倉の鶴岡八幡宮(現在の神奈川県鎌倉市雪ノ下周辺)にて火災が発生し、社殿が焼亡しました。
境内石段の下には樹齢のわからない大銀杏の木があり、かつて公暁が源実朝を討つ際に隠れていた木と伝えられていました。
この大樹の空洞には大蛇が棲みついていましたが、今回の火事により焼死し、周辺にはしばらく猛烈な臭気が立ち込めました。
社殿再建後、現地の人々が大蛇の灰を薬として舐めたところ毒にあたる者が相次いだため、恐れなした人々はその灰を由比ヶ浜の海へ捨てたと伝えられています。
【 史料原文・書き下し文 】
正月十七日夜、相州鎌倉八幡宮焼亡。
筠庭云、八幡宮石階の下に、大なる銀杏の大木あり。土俗云、公暁、この樹の下に隠れ居て、実朝公を討しとなり。それはさて置、年数もしれざる木ならん。中にうつろありて、大蛇棲めり。運数尽たるにや、此度の火に焼死、臭気久しく残れりとぞ。御建立成し後、其所の者に聞しに、蛇の灰を物の薬とて嘗たるもの、毒に中れり。人恐れて、其灰を由比が浜に棄しとなん。(武江年表)
出典・参考文献: 武江年表