【事件・災害 / 火災・火事】 寛永十八年正月二十九日 (西暦 1641-03-10)
干支: 年[辛巳] 月[庚寅] 日[乙未]
月相: / 節気:

桶町から慶長以来の大火が発生。災後は深川木場の端を開く

正月二十九日の夜、桶町(現在の東京都中央区銀座周辺)より火災が発生しました。火は翌日の晦日(たんじ)の夜にかけてようやく鎮まりました。
この火災により焼失した町数は97町、武家屋敷は130軒程に及び、「慶長年間以来の大火」であると世間に伝えられました。
この火災による町人の死者は数百人にのぼるとされています。
また、この桶町の大火によって多量の材木が焼失し、資材価格が暴騰したため、幕府は防火と建築資材確保の重要性を認識しました。
そのため、府内35カ所の材木問屋の材木置場を深川佐賀町の周辺(現在の東京都江東区佐賀周辺)を下賜し、これが後の「深川木場」の端を開くきっかけとなりました。
【 史料原文・書き下し文 】
正月二十九日夜、桶町より出火。翌晦日夜へかけて鎮る。町数九十七町、武家かた百三十軒程。慶長以来の大火と聞えし。
金吾云、この火災により町人の死者、数百人に及ぶ。
〔金補〕桶町火事により材木多く焼失、価格暴騰したるため、幕府、防火と建築資材確保の要を認め、府内三十五ヶ所の材木問屋の材木置場を深川佐賀町辺に下賜、後の深川木場の端を開く。(武江年表)
出典・参考文献: 武江年表