【行事 / 興行】 明治四年三月十七日 (西暦 1871-05-06)
干支: 年[辛未] 月[壬辰] 日[丁未]
月相: / 節気: 立夏

相州関本最乗寺道了、本所回向院での御開帳のため江戸到着

三月十七日、本所回向院(現在の東京都墨田区両国)出の御開帳のため、相模国関本最乗寺(現在の神奈川県南足柄市)の道了尊が江戸に到着日されました。この際、出迎えや見送りの男女や富士講などの人々が旗幟や納め手拭いなどを持ち出し、揃いの新しい着物を着て出迎えました。中には天狗の姿に変装して天狗面をかぶり、兜巾や篠懸を身につけた者も現れ、見物人が殺到したため沿道は自由に通行できないほどの混雑となりました。
【 史料原文・書き下し文 】
○同二十日より六十日の願にて、本所回向院に於て相州関本最乗寺道了開帳あり(参詣群集せしが、三十九日目にて四月朔日、乗船帰国あり。其前、十七日到着の日には、送迎の男女・富士講其外のもの、旗幟・納手拭の類を持出し、一様の新衣を着し、中には天狗の形に出立、同面を被り、兜巾・篠掛を着たるものあり。見物群集して、この道筋は自在に往来なりがたし。開帳中、日々参詣、朝参等多かりし。境内に蹴鞠・曲まりの見せ物出る。又紅勘とよばるゝ老夫、音曲をなし、道化の所作をなす見せものも出たり)。(武江年表)
出典・参考文献: 武江年表