【行事 / 宗教】 元禄十六年十一月二十九日 (西暦 1704-01-06)
干支: 年[癸未] 月[甲子] 日[辛酉]
月相: / 節気: 小寒

回向院、大地震・大火で諸堂全焼も、夢のお告げにより本尊は無事。

回向院(現在の墨田区両国周辺)の山門楼上に安置されていた一言観音像について、十一月に霊夢のお告げがあったため楼上から下ろされました。すると同月二十二日夜の元禄大地震の際に山門が北側へ倒壊し、続く二十九日の大火で諸堂が焼き尽くされたものの、下ろされていた本尊は無事に運び出されて事なきを得ました。一言だけ念願を祈誓すれば願いが叶うとされる観音像のこの奇瑞により、人々の信心はさらに深まり参詣客が群集しました。
【 史料原文・書き下し文 】
○回向院一言観音像、山門に安置しけるが、十一月、霊夢の告ありて楼上よりおろす。二十二日夜、地震の時、山門北へ倒れ、つゞひて二十九日の大火に諸堂焼たり。此時本尊を持退きてつゝがなし。夫より諸人、信心いやまして、参詣群集せしとぞ(一言観音とは、たゞ一言祈誓して、其念願叶ふといふこと也といへり)。(武江年表)
出典・参考文献: 武江年表