【事件・災害 / 社会・奇聞】 元禄十四年正月朔日 (西暦 1701-02-08)
干支: 年[辛巳] 月[庚寅] 日[己卯]
月相: 朔(新月)(金環 / 節気:

永代橋近くの武家屋敷玄関に女の首級が置かれる

ある記録によると、永代橋(東京都中央区・江東区)の辺りにあった大河内某の屋敷において、今年の正月元日、玄関になぜか女性の首級が置かれているのが発見されました。人々が驚き騒いだものの、年の初めに人の頭を得ることは武門にとって吉兆(祥瑞)であるとしてこれを手厚く祀り、堅牢地神として信仰しました(世間の人々はこれを誤って「おけんろさま」と呼んだといいます)。後に、ある者が言うには遊女・高尾の社であるとも噂され、現在も永代橋の傍らに小さな祠が存在しています。
【 史料原文・書き下し文 】
○或記云、永代橋の辺に大河内何某殿御屋敷ありしが、今年正月元日、玄関へ何の故とも知れず女の首級あり。人々驚しに、歳首に人の頭を得る事、武門の祥瑞なりとて是をまつり、堅牢地神に崇む(世人、誤ておけんろさまといひける)。後に、何ものか遊女高尾の社なりと云ふらしけり。今も永代橋の側に小祠在り。(武江年表)
出典・参考文献: 武江年表