回向院にて幸手不動院不動尊の御開帳が始まり盛大な行列や火渡りが行われる
二月二十八日より、回向院の境内(現在の東京都墨田区両国周辺)において幸手不動院(現在の埼玉県春日部市)の不動尊の御開帳が開催されました。
二十二日の江戸入りの際にも大きな話題となりましたが、実際に開帳が始まると「大護摩」と称して矢の中に盛大に火が焚かれ、大勢の山伏が猛火の上を素足で渡り歩く荒行が披露されました。
前代未聞の奇観とあって大勢の見物客が詰めかけ境内は大変な混雑となり負傷者も出たため、間もなくこの火渡りは禁止されたと伝えられています。
※市村屋注:御開帳の期間は明記されていませんが、ここでは60日間としておきます。
二十二日の江戸入りの際にも大きな話題となりましたが、実際に開帳が始まると「大護摩」と称して矢の中に盛大に火が焚かれ、大勢の山伏が猛火の上を素足で渡り歩く荒行が披露されました。
前代未聞の奇観とあって大勢の見物客が詰めかけ境内は大変な混雑となり負傷者も出たため、間もなくこの火渡りは禁止されたと伝えられています。
※市村屋注:御開帳の期間は明記されていませんが、ここでは60日間としておきます。
【 史料原文・書き下し文 】
○二月二十八日より回向院にて、幸手不動院不動尊開帳(二十二日江戸到着の日。講中と号するもの、幟・鈴・錫杖・法螺の類を持、前駆する事凡千人計。次に山伏数十人、兜巾・篠掛にて二行に列す。次に大なる斧を担ぎたる山伏二十人計り、法螺を吹く。次に山伏八、九人、厨子・神宝を荷せ、其跡に住職輿に乗じ、伊達道具・打物を持せ、供奉の山伏大勢。中には異形の出立するもあり。近来、是程なる江戸入の開帳なし。去年の琉球人の行列よりは、殊にめざましと云あへり。又開帳始りて、大護摩と号し、矢来の内に火を起し、山伏大勢、烈火の上を素足にて渡り行。前代未聞の事とて見物群集し、境内混雑して怪我人もあり。程なく此事を止られたりとぞ)。(武江年表)
出典・参考文献: 武江年表
